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「マイ三田イズム」Vol.6 ~『あまがえる』 木下裕文さん・有日子さんの場合<前編>

そろそろ桜の開花が気になる季節。少しずつ春は近づいていますが、暖かかったり、寒かったりの繰り返し。体調には十分気をつけて下さいね。

さて、今回は「マイ三田イズム」の第6回。庭の施工やデザインを手掛ける、「あまがえる」の木下裕文さん・有日子さんご夫妻です。
三田に移住してから、市内や三田近郊を中心に2人で仕事に携わるかわいい名前のお庭屋さんをスタート。手つかずの自然が残る大川瀬ダムのそばに拠点を置いて12年、今も日々、楽しい発見があるという木下さん夫妻の三田ライフをご紹介!


※木下さんの家や庭には、お客さんから贈られたかえるのオブジェがあちこちに。エントランスではお地蔵さんのようなカエルの置物石がお出迎え。

■ 木下裕文・有日子
裕文さんは大阪、有日子さんは篠山出身。95年に結婚を機に三田に移住。お互い庭園施工の仕事を経て、99年から「あまがえる」として庭園設計・デザインを2人で手掛ける。

―都会に出て気づいた田舎暮しのよさ―
Q:三田に移住した決め手はどこですか?
A:
裕文さん(以下:裕):どちらかというと妻の希望で、結婚を機に三田へ移住することを決めました。ここにくる以前僕は神戸に勤めていて、職場までの距離もクリアしていたし、環境などには特にこだわりがなかったので。

有日子さん(以下:有):独身時代に西宮で事務職についていたんですが、都会に出てみて田舎のよさに改めて気付きました。それからずっと物件を探していて。広告でこの土地を見つけたんです。

裕:当時は毎日のように三田のことを妻に言われて、押し切られた感じです(笑)。→トル

有:→トルツメ三田の市街地にも遠からず近からずの距離感で、人も多からず少なからず。ちょうどいい具合ですね。移住したのは95年、震災の影響で輸入住宅の部材が届かなかったりのハプニングもありましたが(笑)。

裕:当時は毎日のように三田のことを妻に言われて、押し切られた感じです(笑)。妻は隣の篠山ですが、僕は大阪から移ってきたので、遠くにきたなという感じでした。
三田でもニュータウンとは違う印象で、自然があふれるロケーションは気に入っています。


※広いウッドデッキは愛犬チャッピー(♂)の遊び場。今日は珍しいお客さんがきたので喜んで(?)いるみたいでした。

―三田の自然も庭作りのヒントに―
Q:「あまがえる」はどんなふうにできたんでしょう?

A:
裕:僕は基本的に体を動かす仕事が好きで、この仕事を始めたのがきっかけですね。最終的には神戸の工務店で2年修行して、デッキや外装、リフォームまで大工仕事も経験しました。

有:事務職をしていたころは決まった仕事で、だんだん面白みが感じられなくなってきて。そんな時に、造園関係の仕事の募集があったんです。当時26歳、体力的にもチャレンジできるギリギリかなと思って(笑)。結局、私は1年半勤めてその会社を飛び出して、宝塚の造園屋さんでトラックを借りて、女性二人で草木の販売をしながら庭作りの営業もするようになったんです。震災で町がガタガタになってたから、工事の後に緑を添えるという依頼などで、仕事をいただくきっかけになりましたね。そのうち、お客さんからの要望でデッキなどもするようになり、そこで主人にうまく頼んで、だんだん「あまがえる」のベースができたんです。

裕:今は植栽やエクステリア工事まで、ほぼ2人でこなしています。仕事は三田や篠山、神戸の北区などニュータウンが多いですね。庭の手入れも現地に赴くこともあって、親戚のようにお付き合いさせてもらっているお家もいくつかあります。

有:草木は生産者から仕入れてますが、家の周りは山に囲まれた風景で、後になって、この景色も庭造りの参考になってますね。「あまがえる」の名前は、苗字が木下なので「木」の意味は入れたいと思っていたところ、辞書に「Tree frog」というのがあって。これが英語では言いにくいので「あまがえる」と言い換えたんです。

裕:トラックには「あまがえる」のロゴとマークが入っていて、子供なんかは不思議がって必ず読んでいく、これもいい宣伝ですね(笑)。

―1つ1つの庭に楽しさを感じる仕事―
Q:庭作りのやりがいは?
A:
有: 同じ庭を作ることはないですし、1軒1軒まったく違うものを作るところに楽しさがあると思います。夏は暑いし、服は汚れるし、力仕事。作業着だと通りがかりのおじさんやおばさんには「にいい→トルちゃん」と呼ばれるんです(笑)。それでも、朝起きて庭を見たら気持ちいい、と言われるとうれしいですね。その言葉がやりがいにつながっていると思います。

裕:小さいころから関心があってというわけではないけど、やってるうちに自然環境のことにも興味をひかれるようになりました。作業中はしんどいんですけど、こういうのができたらいいなという希望も出てきています。

有:洋風の家でも最近は和の庭の要素も好まれるようになって、和の庭を知るために京都の庭という庭を回ったこともあります。以前は草花主体の庭がほとんどでしたが、キレイだけど植え替えなどの手間もけっこう大変。和も捨てたものではないと思ってからは、最近は山の草花や低木なども提案しています。

裕:「あまがえる」を続けながら、2人とも日本庭園の造園技工士の資格も取りました。
関西は特に女性が少ない世界。女性は受験生が2、3人しかいなくて、図面通りに庭を造る実技試験では、力のハンデもあって妻は大変でした。

有:思えば、ずいぶん力持ちになりましたね(笑)。手の皮が分厚くなって、指も太くなって。指輪のサイズが2号も大きくなったんです!でも、この手を見た先輩に「よう働いてるな」といわれると、職人として認められたみたいでうれしいですね。

■「あまがえる」
住所:三田市大川瀬1451-300
電話:079-568-6189
http://www.amagaeru.org/

■次回更新予告
「マイ三田イズム」vol.6前編、いかがだったでしょうか? 「あまがえる」と聞いて庭作りを想像できなかったのですが、木下さん夫妻の朗らかな人柄に触れると、その名前がしっくりと収まります。次回は、木下さんたちのデイリーライフをご紹介。三田歴12年のお二人の町の楽しみ方は後編で!お楽しみに!

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